自動車産業の拠点がかつてのデトロイトからシリコンバレーに

現在シリコンバレーでは自動車関連の新しいビジネスに対する情報集が盛んになっています。 2,000年代中盤以降ドイツの自動車メーカーが先行し2010年代になるとアメリカ、暗黒そして日本の自動車メーカーが相次いでシリコンバレーオフィスの強化に乗り出しました。その理由は自動車とIT産業の融合が加速し始めたことが原因です。

そうした中しるこを晴れに拠点を構える自動車メーカー、電機メーカー、通信インフラ関連メーカーベンチャーキャピタル(ベンチャー企業に投資する企業や投資家)などが、 2012年に設立された「オートテック・カウンシル」で情報交換を始めるようになりました。この団体は電子、電気と通信分野でのざっくばらんな情報交換の場として活用されている「テレコム・カウンシル」から派生しました。

2014年1月以降のメンバーは、ホンダ、トヨタ、日産、ルノーフォルクスワーゲン、ヒュンダイ、デンソー、パナソニック、アルパイン、クラリオン、ハーマン、ノキア、エヌビディア、クアルコム、テキサス・インスツルメンツ、QNXなど。今後はBMWやクライスラーなど欧米企業も参加する予定です。

自動車産業は大規模企業が主導する熟成したビジネス領域であり、これは新規参入のチャンスは限定的でした。そのため業界内での情報交換もデトロイト、ジュネーブ、北京、上海フランクフルト、パリ、東京などのモーターショーや各国の自動車技術会関連のカンファレンスで中長期的視野に立って行われてきました。

それがスマートフォンとクラウドの劇的な普及により、 AppleやGoogleなどの大手ITメーカーのほかIT系ベンチャー企業までもが参入できる環境となりました。
こうした働きを投資のチャンスとして捉え、ベンチャーキャピタルも動き出しています。重厚長大なイメージが強い自動車産業は、年効果を得るのに5年、 10年単位の期間を要するためこれまではベンチャーキャピタルが参入することは稀でした。それが2,000年代後半から、電気自動車(ev)などのパワートレインの殿堂柏リチウムイオン二次電池の開発てんの者向け炭素繊維強化プラスチックの軽量化などの素材分野、そして車載器と通信端末との連携の急速な発展に伴い、ベンチャーキャピタルは水面下で準備を進めてきました。

そして後述するように2013年フォードのアップリンクやAppleの「 iOS in the car」など、自動車技術の中枢でIT系企業が主導権を握る動きが表面化してきました。これに伴いアプリのデベロッパーなど、投資額が比較的少なく、製品サイクルが早くitoまでの期間が短いビジネスモデルの可能性が増大してきました。又川シェアリングなど自動車内部の技術だけでなく自動車利用の利便性を高める、トランスポートレーション分野のビジネスでもいろいろなアイデアが具現化され始めてきているのです。

こうした近年中に “大化けしそうな芽”を求めてベンチャーキャピタルも自動車メーカーも躍起になっているのです。アメリカでのベンチャー企業を意味する“ start apps ”を掘り起こして投資家を募集するビジネス“スタートアップス・アクセラレーター”でも自動車産業向けての関心を高めているのです。また自動車メーカーやIT系企業は格社独自に起業アイデアを短時間に創出するコンテスト「 ハッカソン」を主宰しています。

こうしたシリコンバレーでの働きの最大の特徴は、 “大化けしそうな芽”に対して資金を惜しまなく投入することです。日本と比べると10倍、 20倍どころか3桁以上違うレベルの投資が日常的に行われています。そこには、投資家の厳しい目がありそれをクリアに使用するベンチャーの起業家精神とうまくバランスがとられているのです。
自動車産業界の考え方と全く違った視点を持ち込むIT企業に対して、自動車メーカーではこれまでの業界の常識では想定していなかった短期間での経営判断が必要となってきています。自動車産業の最先端拠点はデトロイトからシリコンバレーに移ったと言っていいでしょう。

 

 

 

ネット中古車買取査定相模原